医療モール開業を成功させる7つのポイント
医療モールで開業を成功させる為にはいくつかのポイントがあります。開業を計画している医師に、これだけは知っておいてほしい「7つのポイント」をご紹介します。
志のあり方、資金計画を見据えた適切な開業時期、必要な資質など、知っておいていただきたいポイントをまとめてみます。
POINT 1/「どんな開業医になりたいのか」その志を明確にする
ただ漫然と「開業したい」という医師は、開業しても失敗するケースが多くなります。どんな志をもって開業するか、開業を進める前にもう一度整理してみると、開業の目的、志のあり方などを再確認できるはずです。
志のあり方は、それぞれの医師によってさまざまですが、「地域医療に貢献したい」「子どもからお年寄りまで、患者さんとその家族にも向き合いたい」。そうした思いの強さがあれば、開業してから障壁に当たっても乗り越えられます。
POINT 2/2年目までは収支が相半ばすると考えておく
開業してからの資金繰りを上手に行うことが成功の大きなポイントになります。開業してから1年目は赤字、2年目は収支が相半ば、3年目で黒字転換というのが、経営の目安になります。最初から黒字を目指すと目標を達成できない場合には焦りが生じるので、「3年目の黒字」を目指して開業するくらいのゆとりが大切です。 そのためには、開業時に3年くらいは赤字でも運営できるだけの資金計画を立てる必要があります。
POINT 3/子どもの教育費がかからない年代での開業がベスト
開業するとなるとやはり資金は必要です。医療モールを経営・運営するだけでなく、家族の生活資金も必要になるため、クリニックの経営と生活資金を含めた上手なプランニングが成否の分かれ目です。
家族のライフサイクルの中で最もお金が必要となるのは、子どもの教育費、中でも大学進学です。子どもが大学に進学する4、5年前に開業すれば大学に入る頃にはクリニックも黒字転換して、順調に資金が回転する時期になります。
家計の所得と教育費

【教育費負担】幼稚園~高校については子どもの学習費調査(平成20年度)、大学については独立行政法人日本学生支援機構「平成18年度学生生活調査報告」より作成。(幼稚園は私立の学習費総額、小・中・高は公立の学習費総額を使用(学校外活動費含む)。大学は、私立大学・昼間部に通わせた場合の、家庭から学生への給付額を使用。)
【平均可処分所得】平成20年家計調査年報(総務省)より作成。(2人以上の勤労者世帯。世帯主の年齢階級別1世帯当たり1ヶ月間の可処分所得(平成20年平均)を年換
POINT 4/人の管理は大変。コミュニケーション能力を磨く
勤務医の頃は、多少コミュニケーションをとるのが苦手でも何とかやっていけるかもしれません。しかし、開業医になると、患者さんだけでなく、受付、看護師などのスタッフ、医療モール内の医師とのコミュニケーションが非常に重要になります。
「医療モールでの成功はコミュニケーション能力」と言っても過言ではないくらいです。「コミュニケーションをとることが苦手」と感じることがあれば、あえてできるだけ他人と接する機会を増やし、コミュニケーション能力の向上を図ると良いでしょう。
POINT 5/開業の同意を家族や勤務先の上司・同僚から得ておく
病院勤務の医師が開業するとなると、勤めている病院の了解を得ておく必要があります。上司や同僚への根回し、事前の挨拶など「立つ鳥跡を濁さず」のことわざどおり、後から問題が起きないような配慮が必要です。まして、勤務していた病院と開業してからも連携する必要がある場合など、関係を悪くしていると連携もうまくいきません。
また、家族に「何年後には開業したい」などと、少し早い時期から了解を得ておくことが大切です。家族に反対されて開業の夢が実現できないことがないようにしておきましょう。
POINT 6/連携を広げ、外に向かってアプローチを
医療モールでの開業は、「一人であって一人ではない」のです。医療モール内の医師や看護師、薬局などと連携して、一緒に医療モールをよりよいものにするために協働していかなくてはなりません。
さらに医療モールの外には、地域社会が広がっています。地域の人や高齢者向け健康サービス、あるいは地域包括ケアサービスに関わる行政関係者などとも関わりながら、いかに自分の視野を広げ、外に向かってアプローチできるかが問われるところです。
POINT 7/信頼できるコンサルタントを探す
医療モールでの開業に成功するためには、「信頼できるコンサルタント」に出会うことです。どこで開業するかの立地調査から、最適な物件の紹介、資金計画の立案、集患、スタッフ募集、教育、さらにはクリニック運営に関してのさまざまなアドバイスなど、コンサルタントをつけずに自分だけの力で医療モール開業をするのは至難の業です。
総合メディカルは、多くの医療モール開発、運営を手掛けてきており、これから開業を目指す医師を全力でサポートします。