秋田県の医院開業動向情報
診療所数は増加傾向、地域密着の医療ニーズあり。
東北地方に属する秋田県。県内の一般診療所数は、厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」によれば約810施設。人口10万人当りの全国平均である77.6施設と比べると73.4施設で、不足傾向にあります。病院数は約80施設で、こちらは人口10万人当りの全国平均6.9と比べると、7.0と若干上回っています。しかし秋田県も他の東北地方と同様、人口10万人対医師数が全国平均を下回り、足りていない状況なので、診療所やクリニックの開業需要が高まっています。
日本海に面する秋田県。中心となる秋田駅から近隣県の岩手県盛岡駅までは秋田新幹線で1時間半にて往来でき、交通の便も良好です。
県内のほぼ全域で雪が降り積もりやすいという気候ですが、温泉地としても有名なことと、豊かで美しい自然のあふれる地域でもあるため、観光地としても人気です。
秋田県の一般診療所数は約810施設で、平成10年から平成20年にかけての診療所数の推移は5.6%増加しています。10年の間で診療所数が増えてはいるものの、まだまだ医師不足の状態が続いています。診療所の中で一番多い標榜科目は内科で、約590施設となっています。次いで多いのが消化器内科(胃腸内科)で、約180施設。一番少ないのは産科で、約4施設となっています。
秋田県では医師不足が深刻化しているので、早急に医療サービスの充実化を図ることが望まれています。特に北秋田エリアでは、人口10万人対医師数が全国平均の半分程度と、診療所やクリニックなど開業医の進出に対する要望も非常に高くなっています。地域によっては少子高齢化や過疎化が進んでいるので、そうした地域ごとの特性に合った診療所やクリニックを開業するといいでしょう。