福井県の医院開業動向情報
嶺北地方と嶺南地方で異なる医療ニーズ。
日本海側、北陸地方の南部に位置する福井県。一般診療所の数は北陸3県では最も少ない約580施設ですが、人口10万人対診療所数に換算すると富山県よりも多い73. 7施設となり、比較的開業する医師が多い地域ともいえます。
多く開業されている診療科目は内科、小児科、消化器内科、整形外科、外科などです。逆に、不足しているとされる診療科目は産科や小児科などで、診療所/医師の確保が急務になっています。
福井県で開業するときは、こういった地域の事情を考慮に入れつつ開業を準備するといいでしょう。福井県は北陸地方に位置する県で日本海と若狭湾に面しています。全国屈指の豪雪量を誇る雪国としても知られており、スキー場には多くの観光客が集まります。また県土の75%を森林が占めている自然豊かな県です。
福井県の一般診療所数は580施設。平成16年から平成26年にかけて18施設増えており、増加率は3.2%。徐々にですが、新規開業が行われている地域です。また、人口10万人対診療所数は73.7施設で、これは全国平均の79.1施設より少ない施設数であり、まだまだ多くの診療所の開業が求められています。
もっとも多い診療科目は内科で、393の診療所が開かれています。次いで小児科も149施設と多くなっています。ただ、小児科は産科と並んで医師の確保が課題となっている診療科目です。
とくに診療所が充実しているエリアは、福井市や坂井市がある嶺北地方になります。医療スタッフが充実しており、余裕を持った働き方が実現できるでしょう。一方、嶺南地方は医師不足となっていますが、その分、競合相手は少なくニーズも高いため、働きがいのある地域といえます。高齢化が進む地域では訪問医療が行われており、都会の喧騒から離れて、地域に根ざした医療を実現したいと考えている医師にはおすすめの地域といえます。