群馬県の医院開業動向情報
診療所数は増加傾向にあるものの、山間部には無医村地域も。
関東地方の北西部に位置する群馬県。群馬県の一般診療所数は、厚生労働省の「都道府県-指定都市・特別区・中核市(再掲)別にみた施設数及び人口10 万対施設数」によれば約1,560施設。人口10万人当たりの一般診療所数は78.7で、全国平均である79.1施設よりやや低い水準です。また、人口10万人対医師数(223.8人)においても全国平均(237.8人)を下回っています。
群馬県は地域によって医療施設や医師数に格差があり、過疎化が深刻な山間部では無医地域もあります。そのため、開業医に対する需要が非常に高いエリアとなっています。関東地方の内陸部に位置する群馬県は、緑の森と山々が広がる豊かな自然に恵まれたところです。農林業が盛んであり、また歴史のある豊かな温泉が多いことや、赤城山のカルデラ湖や尾瀬国立公園の尾瀬沼などの、貴重な自然が豊富に残る地域としても有名です。
群馬県の一般診療所数は約1,560施設となっており、平成16年から平成26年にかけての診療所数の推移では2.9%増加しています。この10年の間に診療所が徐々に増えているため、開業地としても人気のようです。診療所の中で一番多い標榜科目は内科で、約1,080施設となっています。次いで多いのが小児科で約370施設。逆に臨床検査科と救急科は、県内の診療所ではゼロという結果になっています。
群馬県では人口10万人対医師数が全国平均を下回っており、やや医師不足の傾向があります。そのため開業医の需要も高くなっています。とくに産科や小児科に対するニーズが高いようです。
また、群馬県は住民の居住している一定のエリア内に医療機関がない無医地区(渋川市や嬬恋村、みなかみ町などの一部の地区)や、医師が1人しかいない地区(上野村や東吾妻町などの一部地区)も多く、そういった場所での開業も熱望されています。医師の存在が切実に必要とされている地域なので、住民に寄り添った診療を行いたい方には最適なところです。