北海道の医院開業動向情報
人口当たりの医療機関数は全国平均より不足気味。
日本の北部に位置する北海道。他の地域からの通勤者はほとんどいません。
北海道の一般診療所数は、厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」によれば約3,400施設。人口10万人当りの全国平均である77.6施設と比べると、北海道は61.0施設となっており、不足している傾向にあります。病院数も約590施設と少なく、医師数が充足していないことがわかります。そのため、北海道では医師が求められていますので、開業するにはピッタリの環境と言えます。
北海道は、47都道府県の中で一番広い面積を誇ります。その広さは日本の総面積における約2割を占めているほどです。札幌などの主要な市街地以外では、豊かな自然がどこまでも広がるのどかな風景が楽しめます。そんな豊かな自然に囲まれて、地域医療に貢献したいと考え、移住し開業する医師も多いようです。
北海道の一般診療所数は約3,400施設で、平成10年から平成20年にかけての診療所数推移は2.6%増となっています。10年もの年月が経っても、ほとんど診療所の施設数が伸びていないのがわかります。なお診療所の標榜科目数で一番多いのは内科で、約2,000施設となっています。次いで多いのが小児科で、約690施設です。一番少ないのは産科で、約15施設となっています。
広大な面積と47都道府県の中でも上位に入る人口を擁する北海道において、診療所数でもまだ充足していると言える状態ではないことと、エリアによって医療の過疎化が進んでいることから、開業をお考えの方には、道内の医療の充実を図るべく、ぜひ候補地に入れていただきたい地域です。地元の方々との心のふれあいを大切にしながら、やりがいある業務を行えるでしょう。
札幌市(政令指定都市) 医院開業動向情報・医師クリニック開業情報
北海道の道庁所在地である、札幌市。厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」から、札幌市の診療所数を見ると、約1,240施設です。これを人口10万人当りの診療所数に換算すると、65.9施設です。
市内の人口10万人対診療所医師数は71.2人で、北海道内にある全市の平均を上回っていることから、道内でも診療所数・医師数が多いエリアということがわかります。開業医に人気のエリアです。
日本最北の政令指定都市、札幌市は、全国の政令指定都市の中でも3番目に広い面積を持ち、多くの人口を有しています。市内には10の区があり、北海道の政治や経済を牽引する中心的な都市としての役割を担っています。交通網も発達しており、通勤や移動にも便利な立地と言えます。市の中心部や札幌駅周辺には多くの商業施設が集まっており、活気のあるエリアです。
札幌市の診療所数は、約1,240施設で、北海道内の他の都市と比べても多い施設数です。人口が多く、商業も活発なエリアのため、医師が開業しやすい環境であるのがその理由でしょう。なお、診療所の標榜科目の中で、最も多いのが内科の約620施設、次に多いのが消化器内科(胃腸内科)の約220施設です。逆に、最も少ないのは産科です。
札幌市の人口10万人対医師数は、道内では多い人数と言えますが、全国平均から見ると少ないため、まだまだ開業医へのニーズは高いと言えます。市内に10ある区のうち、最も医師数が多いのは中央区で、市内でも断トツの多さです。次いで多いのが北区で、道内全市の平均人数を超えています。しかし、他の区に関しては全市の平均以下で、医師が不足傾向にあると言えるでしょう。そのため、札幌市内で開業する場合には、中央区・北区以外の医師が不足している区で行った方が、ニーズが高いのでおすすめと言えます。