香川県の医院開業動向情報
人口対医師数・病院数・診療所数ともに全国平均以上。
日本ではじめて国立公園に指定された歴史を持つ瀬戸内海。その中心に位置する香川県は瀬戸大橋で岡山県と結ばれており、気候は温暖で雨も少なく暮らしやすいところです。
香川県には約820の一般診療所があります。人口10万人当たりの医師数、病院数、診療所数のいずれも全国平均を上回り、比較的医療資源が充実している県です。
ただし、人口10万人当たりの診療所数では全国平均を若干上回るにとどまっており、これからも開業のニーズが高いままで推移していくとみられます。四国地方の北東部に位置する香川県。北部には讃岐平野が広がり、南部には讃岐山脈が連なっています。岡山県とは瀬戸大橋でつながり、本州へのアクセスも良好な県です。
香川県にある一般診療所数は約820施設。施設数だけで見ると全国平均を下回りますが、人口10万人当たりの診療所数に換算すると83.8施設となり、全国平均の79.1施設を上回ります。ただ、それでも医療施設は足りてはおらず、新しい診療所も次々と開業されている状況です。
実際、平成16年から平成26年にかけて診療所は17施設増えました。これは増減率にすると2.1%の伸びを示しており、四国地方では第3位の伸び率となっています。
また、香川県の「地域医療再生計画」によれば、高松市を中心とする高松医療圏の患者数は、2020年から2030年にかけて、今よりもさらに10%程度増加するのではと予測されています。特に循環器系の患者数は2025年までに34%も増加するとみられ、救急医療に対する非常に高い需要増が見込まれています。
開業する際には地域の特性や人気の診療科目だけでなく、こういった将来予測なども踏まえて経営戦略を練っておくと成功につながりやすいでしょう。