宮城県の医院開業動向情報
東北地方の中心都市、仙台市では診療所の開設が増加。
宮城県の県庁所在地がある仙台市は、東北地方全体の中心都市として、政治や経済、文化などさまざまな機能が集約されています。
宮城県の一般診療所数は、厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」によれば約1,600施設。人口10万人当りの全国平均である77.6施設と比べると、宮城県は67.5施設となっており、不足傾向にあります。病院数は約150施設で、こちらも人口10万人当りの全国平均6.9と比べて6.2と不足しています。宮城県では医療機関や医師が不足しているので、開業医に対する需要も高くなっています。
県内人口のほとんどが仙台市に集中している宮城県。仙台駅には新幹線も通っているので、各主要都市へのアクセスにも便利です。自然が豊かで、稲作中心の農業や漁業が盛んです。そうした豊かな土地柄に惹かれて診療所を開業する方もいるようです。
宮城県の一般診療所数は約1,600施設で、平成10年から平成20年にかけての診療所数推移は9.5%増となっています。10年の間で顕著に診療所数が伸びていることから、開業しやすい地域と言えるでしょう。診療所の標榜科目数で一番多いのは内科で、約1,000施設となっています。次いで多いのが消化器内科(胃腸内科)で、約350施設。一番少ないのは産科で、約10施設となっています。なお一般診療所とは別に歯科診療所数も約1,050施設と多く、開業医に人気のようです。
人口が多く、さまざまな主要機関が集まる仙台市内には、大きな病院や診療所・クリニックが集中しているため、開業する際には競合相手が多くなります。しかし、それだけ都市部では患者数も多く需要も高いため、一考する価値があります。栗原市など郊外のエリアでは過疎化が進み、高齢者が多いため、診療所の開設を求める声も多くなっています。
仙台市(政令指定都市) 医院開業動向情報・医師クリニック開業情報
宮城県の中部に位置している仙台市。仙台市の診療所数は、厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」によると、約840施設で、人口10万人当りの診療所数で見ると、81.9施設です。
市内の人口10万人当りの診療所医師数に関しては91.8人になり、高い数値です。医師不足が深刻と言われている宮城県において、これだけ高い数値になるということは、県内の診療所で働く医師の多くが仙台市に集中しているということがわかります。このことからも、仙台市は開業しやすい環境だということが言えるでしょう。
宮城県の県庁所在地、政令指定都市である仙台市は、東北最大の都市としても知られています。山々や河川など豊かな自然に恵まれた仙台は、別名「杜の都」とも呼ばれ、観光地としても人気です。交通の便もよく、各地へのアクセスがスムーズなことや、東北地方の中でも最も多い人口を擁していることから、県内における経済の中心地としての機能も持っています。
仙台市内にある診療所の数は約840施設で、県内全体の診療所数から見ても非常に多い施設数と言えます。人口が県内でも特に多いため、患者さんの数も多く、開業医にとっても働きがいがあるエリアです。診療所の標榜科目の中で、一番多い施設数となっているのが内科で約480施設、次いで多いのが消化器内科(胃腸内科)で約170施設です。最も少ない施設数は、同数で脳神経外科と産科です。
宮城県全体としては医師不足が深刻となっている中で、仙台市における人口10万人当りの診療所医師数は、非常に多く、宮城県内では、最も多い人数です。とはいえ、開業医に対する需要はまだ高く、市内だけでなく仙台市近郊エリアの医療環境を充実させるためにも、医師の存在は重要なものと言えます。仙台市内で開業をお考えの方は、ぜひご検討ください。