宮崎県の医院開業動向情報
病院数が多く、診療所数が少ない傾向。
一年を通して温暖な気候で住みやすい宮崎県。県の木であるフェニックス、マンゴーフルーツに代表されるように南国情緒豊かな県です。
宮崎県の一般診療所数は約890施設です。これは全国平均の2分の1以下。まだまだ、診療所が足りているとはいえず、新規開業のニーズも高いと予想されます。
開業数が多いのは宮崎市や延岡市、都城市といった都市部で、地方でも病院がない地区では、個人の診療所にかけられている期待も高いものがあります。九州山地と太平洋に挟まれる位置にあり、自然も豊かな宮崎県。九州地方の南東部に位置しています。南北に長い県土を有しており、海岸線の長さは約400km。宮崎県のビーチには有名なサーフポイントが複数点在し、県の内外からサーファーが多く詰めかける「サーフィンのメッカ」として知られています。地方医療に興味のある医師は、「海の見える街」に開業してみてはいかがでしょうか。
宮崎県にある一般診療所数は約890施設です。これは、人口10万人当たりの一般診療所数に換算すると80.0施設、全国平均の79.1施設を若干ですが上回ります。
厚生労働省「医療施設動態調査」によれば、平成16年から平成26年にかけて5施設が減少しています。これは増減率にすると-0.6%、全国平均でも3.5%は増加しているわけですから、宮崎県でも、これから診療所のニーズが高まっていくだろうことが予想されます。
また宮崎県の病院数は全国平均の約2倍もあり、比較的充実しているといえます。一方で、宮崎県各地に点在する拠点病院だけでは県民のすべてをカバーできず、診療所やクリニックにかけられる期待も高くなっています。
加えて、宮崎市や延岡市、都城市に医療施設が集中する医療偏在の問題などもあり、各地で診療所が求められている状況です。