大分県の医院開業動向情報
診療所は大分市や別府市に集中、無医地区も多い。
大分県といえば、由布院や別府といった温泉郷のある県として知られます。温泉が湧き出る癒しのスポットなどが県内の16市町村にあり、そういった土地で開業医として働いてみるのはいかがでしょうか。
大分県にある一般診療所数は約970施設。人口10万人当たりの一般診療所数に換算すると83.0施設となります。これは全国平均の79.1施設を上回りますが、九州地方として俯瞰すると決して高い数値ではなく、これからの新規開業が求められている地域です。大分県は病院施設が充実していますから、個人の診療所と病院が連携した医療の整備も進んでいます。九州地方の北東部に位置している大分県。北西は福岡県、南西は熊本県、南は宮崎県に接しており、四国方面へのフェリーも運航されています。
大分県で開業する際に知っておきたいのが医療施設、とくに診療所の充実度でしょう。大分県には約970の診療所があります。これは全国平均の2分の1以下ですが、人口10万人当たりの一般診療所数に換算すれば、全国平均の79.1施設をわずかにですが上回る83.0施設となります。それでもまだまだ充実しているとはいえず、新規開業のニーズも高いといえるでしょう。
また厚生労働省「医療施設動態調査」によれば、平成16年から平成26年にかけて1施設だけですが診療所が増えています。これを増減率にすると0.1%で、この10年の間では診療所数はほぼ変わっていないことが分かります。全国平均では約3.5%の伸び率を示しているわけですから、まだまだ診療所の開業は求められているといえます。
診療所のニーズが高いのは大分市や別府市を除く各地域です。とくに大分県は無医村地区数が全国有数で、医師の偏在化が起きています。そのため、大分県や大分大学医学部などを中心に地域医療人の育成を行っており、地域医療向上のためのさまざまな連携体制が進んでいます。