佐賀県の医院開業動向情報
県西部や離島に医師不足の傾向あり。
佐賀県は九州地方の北西部に位置しており、長崎県と福岡県に挟まれた九州最小の県です。
佐賀県の人口は約83万人と小規模な県ですから、一般診療所数も全国平均から見れば少ない約680施設です。しかし人口10万人当たりの一般診療所数に換算すると、全国平均を上回る81.9施設となっており、むしろ医療施設は充実した県であるともいえます。
コンパクトな面積に診療所が集まっているため、患者さんがいくつもの施設に分散されており、その分忙しさが軽減されていることも魅力。労働環境を重視する開業医にとっては注目の地域です。佐賀県は九州地方に位置し、東は福岡県、西は長崎県と接しています。県北西部は世界有数の漁場として知られる玄界灘、南東部は干潟と干拓地で知られる有明海と2つの海に面しています。また朝鮮半島まで約200kmの位置にあり、大陸文化受容の窓口としての役割も果たしてきました。また、佐賀県の年間平均気温は16度前後と温暖な気候で、暮らしやすいところだといえます。
佐賀県の一般診療所数は約680施設。全国平均を下回る数値となっていますが、人口10万人当たりの一般診療所数にすると81.9施設となり、全国平均の79.1施設を上回ります。
また佐賀県は九州でも屈指の開業数が多い県でもあり、平成16年から平成26年にかけて6施設が増えています。これは増減率にすると0.9%となり、九州全体で見ても沖縄県に次ぐ第2位です。
エリア別に見てみると、佐賀県西部はもっとも医師が不足している地域です。とくに救急医療、周産期医療、小児医療に係る医師が不足しており、診療所の開業ニーズも高まっています。
また唐津市には小川島や高島といった離島があり、そうした所に向けて、県ではへき地医療を支援するための取り組みが行われています。さらに県では高齢化による在宅医療など、地域医療を推進するための取り組みも行われています。