埼玉県の医院開業動向情報
診療所数は大きく増加しているが、全国の中でも医師不足が深刻。
関東地方の内陸部に位置する埼玉県。埼玉県の一般診療所数は、厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」によれば約4,000施設。人口10万人当りの一般診療所数は、全国平均である77.6施設と比べると55.7施設で下回っています。人口10万人対医師数においても全国平均を大きく下回っています。
埼玉県は全国の中でも医師不足が深刻化している地域のため、開業医への需要も高くなっています。そのため、関東で開業をお考えの方には最適な地域と言えます。
人口約700万以上を有する埼玉県は、東京都の北に位置しています。南部は東京のベッドタウンとしての機能も果たしており、北部は農業が盛んで緑豊かな地域となっています。県内の交通アクセスが良好なのはもちろんのこと、複数の県に隣接していることから、各方面へのアクセスも便利です。
埼玉県の一般診療所数は約4,000施設となっており、平成10年から平成20年にかけての診療所数の推移は17.1%増加しています。10年の間で診療所数が大きく増えているため、人気の開業地であることがわかります。診療所の中で一番多い標榜科目は内科で、約2,500施設となっています。次いで多いのが小児科で、約1100施設。一番少ないのは産科で、約20施設となっています。
埼玉県では、人口10万人対医師数が全国平均を大きく下回っており、全国で最下位です。そのため医師不足が深刻となっています。ほとんどすべての診療科目で医師数が不足しているので、診療所やクリニックを開業したい方は、診療科目を問わず歓迎される傾向にあると言えます。医師不足解消と地域医療の充実のために、ぜひ埼玉県で開業してみてはいかがでしょうか。教育機関や商業施設などの環境も充実しており、自然も豊かで生活しやすい地域です。
さいたま市(政令指定都市) 医院開業動向情報・医師クリニック開業情報
埼玉県の県庁所在地であるさいたま市。厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」によると、さいたま市の診療所数は約826施設です。人口10万対診療所数については、68.8施設です。
人口10万人当りの診療所医師数に関しては72.4人です。埼玉県は全国平均よりも人口10万対医師数が非常に少ない状況にありますが、この数値から見ると、さいたま市は開業医に人気のエリアであり、県内でも医師数が多い方だということがわかります。
埼玉県の政令指定都市であるさいたま市は、浦和区や大宮区といった県内を代表する区を含む10区を抱えています。東京都心部のベッドタウンといった機能も備えており、人口の多さも県内で一番です。交通網が発達しており、交通の要衝として市内には多数の鉄道路線が走っています。そのため、市内や県内はもちろん、首都圏の各地へのアクセスにも便利な都市です。
診療所の数は、さいたま市内に約820施設あり、県内でも多い施設数を誇っています。標榜科目の中で最も多いのは内科で約460施設。2番目に多いのが小児科で約180施設です。最も少ないのは、産科です。人口の多いさいたま市では、患者数も多いため、開業医の進出が望まれているという状況もあり、特に施設数の少ない診療科は、高いニーズがあるでしょう。
さいたま市の人口10万人当りの診療所医師数については72.4人で、比較的多い人数です。医師不足が深刻な埼玉県から見ると、この人数は非常に多く、さいたま市に多くの医師が集中していることがわかります。それでも市内での開業医へのニーズは高く、医師の受け入れも積極的なため、開業をお考えの方にはおすすめのエリアと言えます。