島根県の医院開業動向情報
大学や医療機関、行政などの取組みにより、地域医療連携が充実。
中国山地を背にする形で日本海に面している島根県。急流や湖などの水資源に恵まれた県で、「宍道湖(しんじこ)」は島根県を代表する観光スポットです。
島根県の一般診療所数は約720施設です。これは、人口10万人当たりの一般診療所数にすると103.7施設。全国平均の79.1施設を大幅に上回ります。ただし、医療機関の60%が東部地方に集中しており、「地域偏在」という問題を抱えています。西部地域を中心に診療所の開業ニーズは高まっているといえるでしょう。島根県は中国地方の北部にあります。東は鳥取県、西は山口県、南は中国山地をへだてて広島県に接しています。北は日本海に臨み、沖合にある隠岐諸島も島根県に含まれます。
島根県は水鳥の飛来地である「宍道湖」や縁結びの神・福の神としても名高い「出雲大社」など、見どころが多くある県です。豊かな自然があり、時間もゆっくりと流れるような島根県で働いてみるのはいかがでしょうか。
島根県は大学や医療機関、行政などが一丸となって、地域医療の充実に努めてきました。その結果、全国でも屈指の医療環境となっています。
県内の一般診療所数は約720施設。これは人口10万人当たりの一般診療所数にすると、103.7施設となります。全国平均が79.1施設ですから、24施設以上も上回っていることが分かります。これは、全国でも和歌山県に次いで第2位の数値になります。
これだけ診療所があれば、新たに開業する診療所やクリニックも少ないのではと思われるかもしれませんが、これでも平成16年から平成26年にかけて47施設が減っており、増減率では-6.5%となっています。診療所が多いことで競争は増えるものの、患者さんが分散されて、医師一人にかかる負担も軽減します。充実した医療と労働環境が期待できる島根県は、開業医にとっても注目のエリアといえるでしょう。