山形県の医院開業動向情報
診療所数は平均以上で、増加傾向。
東北地方の日本海側に位置する山形県。県内の一般診療所数は、厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」によれば約930施設。人口10万人当りの全国平均である77.6施設と比べると78.4施設で、わずかですが上回っています。病院数は約70施設で、こちらは人口10万人当りの全国平均6.9と比べると、5.9で下回っています。人口10万人対医師数は、山形県も他の東北地域と同様全国平均を下回り、医師が足りていない状況なので、診療所やクリニックの開業需要が高いと言えます。
蔵王や月山などの名山や最上川といった美しい自然に恵まれた山形県。米どころや温泉地としても有名です。山形県には、山形空港や山形新幹線といった交通網も整備されているので、交通の便も良好となっています。
山形県の一般診療所数は約930施設となっており、平成10年から平成20年にかけての診療所数推移では8.0%増加しています。10年の間で診療所数が増えている傾向があることから、開業のチャンスとも言えます。診療所の中で一番多い標榜科目は内科で、約640施設となっています。次いで多いのが消化器内科(胃腸内科)で、約190施設です。一番少ないのは産科・婦人科で、地域医療の課題となっています。
山形県では人口10万人対医師数が全国平均を下回っており、医師不足に陥っていると言えます。そのため幅広い診療科目で、診療所やクリニックの開業に対する要望が高まっていると言えます。
過疎化や高齢化が進む地域では特に在宅医療への取り組みを熱望する声が多いので、そうした在宅医療を行う診療所やクリニックの開業は地域の皆様から非常に喜ばれるでしょう。地域に根差した診療を行いたい方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。