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【第15回】髙橋 康二

髙橋 康二のイメージ

髙橋 康二

旭川医科大学放射線医学講座教授・旭川医科大学病院放射線部長

多系統萎縮症を患いながら、
放射線科のトップとして組織運営に力を注ぐ

第31回日本腹部放射線学会が、2017年6月30日から2日間にわたり北海道旭川市で開かれた。会長を務めたのは旭川医科大学放射線医学講座教授の髙橋康二(たかはし・こうじ)医師。3年ほど前から多系統萎縮症を患う。「学会の年に一度の学術集会を企画し開催するという大変な仕事を、健常でない身体状況にありながら無事に成し遂げた、髙橋会長の存在そのものに感動しました」。こう、参加した医師の一人が後日、語ってくれた。髙橋氏に会うため、旭川医科大学を訪ねたのは、夏の学会から2か月近くあとのこと。そこには、「身体が不自由になったことで、取り組む中身が明確になった」自らの仕事を、日々淡々とこなす姿があった。

プロフィール

1957年生まれ。旭川医科大学医学部卒業。同医科大学放射線医学講座に入局後、米国ピッツバーグ大学放射線科リサーチフェロー(小児放射線)、自治医科大学放射線医学講座講師、米国アイオワ大学放射線科客員准教授などを経て、2007年に旭川医科大学放射線医学講座准教授、翌年から同大学病院放射線部長となり、14年1月に教授に就任。
放射線診断専門医、IVR専門医、核医学専門医。日本医学放射線学会代議員、日本インターベンショナルラジオロジー学会評議員、日本画像医学会評議員、日本磁気共鳴医学会代議員、日本胸部放射線医学研究機構理事を務める。

髙橋康二氏の最近の論文

The lymphatic map of the lung -Subdivision of N2 non-small cell lung carcinomas-
Koji Takahashi, Kaori Nakajima, Tomoaki Sasaki, Masaaki Yamashina, Eriko Takabayashi, Yoshinobu Ohsaki, Masahiro Kitada
Internal Medicine Review, Vol.3, Issue 2, 2017.2

Pulmonary lymphatic drainage to the mediastinum based on computed tomographic observations of the primary complex of pulmonary histoplasmosis
Koji Takahashi, Tomoaki Sasaki, Basim Nabaa, Edwin Junior van Beek, William Stanford, Tamio Aburano
Acta Radiologica, 53(2) :161-167, 2012

Computed Tomography and Magnetic Resonance Imaging of Mediastinal Tumors
Koji Takahashi, Nabaa Jabbar Al-Janabi
Journal of Magnetic Resonance Imaging, 32:1325-1339, 2010.4

ごく普通に淡々と仕事をこなし
今夏の旭川での学会の会長も務め上げる

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