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【第51回】佐々木 信幸

佐々木 信幸のイメージ

佐々木 信幸

聖マリアンナ医科大学リハビリテーション医学講座主任教授

所属・役職は取材当時(2024年5月1日)のものです。

初代主任教授として、リハビリテーション治療の新たな世界を切り拓く

聖マリアンナ医科大学リハビリテーション医学講座主任教授の佐々木信幸(ささき・のぶゆき)医師は、医学生時代からリハビリテーション科に強く惹かれ、医大同期生でただ一人、最初からリハビリテーション科医の道を選び、邁進してきた。佐々木氏が専門にするのは、脳卒中、頭部外傷、高次脳機能障害など。特に反復性経頭蓋磁気刺激(repetitive transcranial magnetic stimulation : rTMS)を用いたさまざまな先進的リハビリテーション治療を得意とし、確立した治療法がなく社会問題化している新型コロナウイルス感染後遺症(long COVID)のうち、ブレインフォグ(頭の中にモヤがかかったようにぼんやりする状態)に対するrTMSによる治療的介入では、今、大きな関心を集めている。なぜブレインフォグにrTMSを適用しようと考えたのか、聖マリアンナ医大リハビリテーション医学講座の初代主任教授としてどんな信念のもと医療を提供しているのか、そして、リハビリテーション科医の魅力は何か。抱く思いを語ってもらった。

プロフィール

1997年東京慈恵会医科大学医学部卒業。同大リハビリテーション医学講座に入局後、2007年に東京都立墨東病院リハビリテーション科医長、15年に国際医療福祉大学熱海病院リハビリテーション科教授、17年に東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座准教授となり、20年から現職。医学博士。

記事と関連した佐々木信幸氏の著書、主な論文など

  • リハに活かす! 機能解剖から学ぶ脳画像の読み方 症状・経過・予後を予測し臨床に役立てる 佐々木信幸 編 2024年6月15日第1刷発行 羊土社
  • Sasaki N, et al : Effect of Repetitive Transcranial Magnetic Stimulation on Long Coronavirus Disease 2019 with Fatigue and Cognitive Dysfunction. Prog Rehabil Med, 8 : 20230004, 2023
  • Long COVIDに伴うbrain fogと反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)を用いた治療的介入 佐々木信幸 Jpn J Rehabil Med Vol.59 No.3 2022
  • 東京都コロナ後遺症オンライン研修会 ~令和5年度後遺症タスクフォースの取組の報告と治療の最新情報~(2024年3月3日開催)
    発表「ブレインフォグに対する反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)の効果について」 佐々木信幸

臨床研究の積み重ねで、ブレインフォグに対するrTMSによる治療に辿り着いた

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