「内装」
【ないそう】建物内の床や天井、壁などの仕上げや装飾のほか、扉や照明設備、手洗い場、建具などの総称です。スケルトン物件の場合はすべての内装工事が必要ですし、居抜き物件の場合でも古くなった壁紙や設備の改装工事を行ったほうが患者さんからの印象がよくなる可能性があります。
特にクリニックの内装では、患者さんが通る表側と医師やスタッフが通る裏側の動線を踏まえた間取り設計や、患者さんが不快にならない材質・デザインを採用する必要があります。たとえば小児科クリニックを開院するなら、転んでも痛くないクッションフロアを床材に使用することが考えられます。また、メンタルクリニックなら、待合で受付スタッフと目が合わないような椅子の配置、明るすぎない照明などに気を遣う必要があるでしょう。また、受付では個人情報を扱いますから、患者さんがのぞき込めないような造りのカウンターにすれば安心です。また、医師の利き手を考慮に入れないまま内装を仕上げた結果、内視鏡を持つ手が壁にぶつかってしまうなどの失敗事例もあるようです。 このように、クリニックの内装には専門知識が必要になる場合があります。失敗しないためにはクリニックの内装工事に長けた専門業者に相談をするとよいでしょう。