開業用語集
「動線(裏動線)」
【どうせん】建物のなかで人が動くときに自然に通る経路を指す言葉です。クリニックであれば、患者さんが待合や診察室、検査室、トイレなどに行く際の動線のほか、医師が診察室と検査室を行き来したり、スタッフがバックヤードを通ったりするときの裏動線にも注意する必要があります。また、駐車場や駐輪場を備えたクリニックであればなおさら、外に出た患者さんの動線にも気を配るべきでしょう。
この動線をきちんと考えて間取りを設計しないと、いざクリニックを開院したときに、スタッフ同士が頻繁にぶつかってしまったり、患者さんの誘導のために想定外の人員が必要になったり、医師がトイレに行くときにかならず患者さんの前を通らなければならなかったりといった不具合が生じてしまいます。
そのため、待合から診察室への経路、トイレや手洗い場などの水回りの配置、医療機器と診察台の位置なども注意深く検討しなければなりません。