開業用語集

「診療圏調査」

【しんりょうけんちょうさ】

開業にあたって特に重要となるのが「どこで開業するか」です。診療圏調査とは、開業しようとする候補地やその地域周辺の市場を客観的に調査するものです。一般的な内科なら、患者さんが訪れやすい半径500m、耳鼻科や皮膚科なら1,000mなどと範囲を定め、地理的な環境も含めて補正をします。そして各種公表データなどを用いて、設定した診療圏内で、1院あたりの推計患者数を割り出します。

理論上は、この数字が大きければ多くの患者さんが見込めることになりますが、実際は診療圏調査どおりにはいきません。開院するクリニックの強みや対象とする年齢・性別、診療時間などによっても変動します。また、近隣クリニックの評判や混雑具合、そのエリアの開発予定、将来的に競合クリニックができる可能性なども重要な指標となりますので、あくまで目安として活用してください。

なお、医療モールなど、もともとクリニックを誘致する目的で作られた建物は、診療圏調査がすでに済んでおり、検討しやすい場合もあります。

開業地選定に関する用語

開業ノウハウ